データの迷子にならない! 開発に必須のデータベース設計と操作の基本

普段使っているECサイトやSNS、その裏側で膨大なデータがどのように管理されているか、気になったことはありませんか?

「ユーザー情報、商品データ、注文履歴…、これらってどうやって保存されているんだろう?」

「自分の投稿やコメントが、どうやってWebサイトに表示されているんだろう?」

Webサイトやアプリケーションを開発する上で、これらのデータを効率的に管理する仕組みは欠かせません。その中心的な役割を担っているのが、「データベース」です。

データベースと聞くと難しそうに感じるかもしれません。しかし、私たちの身近なサービスも、基本的な仕組みは同じです。この記事では、プログラミング初心者の方でも理解できるように、データベースの役割と基本を分かりやすく解説します。

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データベースとは? アプリの「心臓部」

データベースは、アプリやWebサイトの裏側で情報を効率的に保存・検索・更新するためのシステムです。単にデータを保存するだけでなく、必要なデータを高速で探し出したり、データの整合性を維持したりする役割も担っています

ECサイトを例に挙げると、データベースには以下のようなデータが保存されています

  • 商品名、価格、在庫数などの商品情報
  • 氏名、住所、購入履歴などのユーザー情報
  • 注文日時、購入した商品、支払い方法などの注文情報

これらのデータがなければ、ECサイトは成り立ちません。データベースはまさに、現代のアプリやWebサービスの「心臓部」なのです

リレーショナルデータベース(RDB)の基本

データベースには様々な種類がありますが、最も一般的で広く使われているのが「

リレーショナルデータベース(RDB)」です

RDBは、データを「テーブル」という表形式で管理するのが特徴です。テーブルは、Excelのシートのように、行(レコード)と列(カラム)で構成されています。

さらに、RDBには以下の2つの重要な概念があります。

  • 主キー(Primary Key): テーブル内の各行(レコード)を一意に識別するためのキーです。例えば、ユーザーIDが主キーにあたります。
  • 外部キー(Foreign Key): 他のテーブルとの関連性を示すためのキーです。例えば、usersテーブルとordersテーブルを関連付けるために、ordersテーブルにユーザーIDを外部キーとして持たせます。

これらのキーを適切に設定することで、テーブル同士を関連付け、効率的にデータを管理できるようになります。

SQLでデータベースを操作する

データベースに保存されたデータを操作するためには、SQL(Structured Query Language)という専門の言語を使います。

SQLは、英語の文章に似たシンプルな文法で、初心者でも比較的覚えやすいのが特徴です。ここでは、データの「取得」「追加」「更新」「削除」を行うための基本的なSQL文を紹介します。

操作SQL文の例説明
データ取得SELECT * FROM users WHERE age > 20; usersテーブルから、ageが20より大きいすべてのデータを取得します。
データ追加INSERT INTO users (name, age) VALUES ('Taro', 30); usersテーブルに、新しいデータを追加します。
データ更新UPDATE users SET age = 31 WHERE name = 'Taro'; usersテーブルで、nameが’Taro’のデータのageを31に更新します。
データ削除DELETE FROM users WHERE name = 'Taro'; usersテーブルで、nameが’Taro’のデータを削除します。

まとめ:データベースはあなたの学習を次のステージへ

データベースは、Web開発におけるバックエンドの中核をなす技術です。リレーショナルデータベースの概念と、SQLの基本的な操作を理解することで、フロントエンドとバックエンドがどのように連携しているのか、Webサービスの全体像をより深く理解できるようになるでしょう。

「データベースの学習は難しそう…」と躊躇していたあなたも、心配はいりません。

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