本コースの概要
プログラミングや開発を始めると、必ずと言っていいほど登場するのが「ターミナル」。
黒い画面に白い文字が並ぶ光景は、初心者にとってはちょっとした壁に感じられます。しかし、ターミナルはコンピュータと直接やり取りするための便利なツールで、慣れればマウス操作よりも素早く作業ができる武器になります。
本記事では、ファイルやフォルダの基礎概念から、よく使う基本コマンドまでを、初心者にも分かりやすく解説します。過去に独学で挫折した経験がある方でも、今日からターミナルと仲良くなれる内容です。
コース完了後に目指す姿
この記事を読み終える頃には、次のスキルが身についているはずです。
- 黒い画面(ターミナル)への苦手意識がなくなる
- ファイルやフォルダの作成・移動・削除がコマンドでできる
- 環境構築やプログラム実行がスムーズにできる
- マウス操作(GUI)とコマンド操作(CLI)の使い分けができる
つまり、プログラミングや開発の基盤となる操作スキルが整い、「学習の次のステップ」に安心して進める状態になります。
ターミナル操作とは?
ターミナル(Terminal)とは、コンピュータを文字入力だけで操作するためのアプリケーションのこと。
コマンドを打ち込むことで、OSが指示を理解し、結果を表示してくれます。この操作方法はCLI(Command Line Interface)と呼ばれ、マウスを使うGUI操作よりも高速・正確に作業できる場合があります。
例えば、
- フォルダの中身を確認
- ファイルを一括で作成
- プログラムを実行
といった操作が数秒で終わります。最初は不慣れでも、数日使えば「思ったより簡単だった」と感じられるはずです。
自分の現在地を知ろう!3問お試しクイズ
ちょっと肩慣らしに、以下の質問に答えてみましょう。
- cd は何をするコマンド?
- a) ファイルを作る
- b) ディレクトリを移動する
- c) コンピュータを再起動する
- 現在いるディレクトリを表示するコマンドは?
- ファイルを削除するコマンドは?
(答えは記事後半で解説します)
よく使う基本コマンド集(実践例つき)
以下はよく利用するコマンド集です。丸暗記しておくといいでしょう!ちなみにプログラミングをしなくてもターミナルを起動してこの操作ができれば基本的にはマウス不要となり作業効率化が見込めます。
少しでも生産性を上げて仕事をしたい人は今すぐ試してみるといいでしょう。
1. 現在地を確認:pwd
Print Working Directory の略で、今自分がいるフォルダの場所を表示します。
$ pwd
/Users/username/Documents
2. 中身を表示:ls
List の略。現在のフォルダ内にあるファイルやフォルダを一覧表示します。
$ ls
file.txt project notes.md
3. 移動する:cd
Change Directory の略。特定のフォルダに移動します。
$ cd project
$ pwd
/Users/username/Documents/project
4. フォルダを作る:mkdir
Make Directory の略。新しいフォルダを作成します。
$ mkdir new_folder
5. ファイルを作る:touch(Mac/Linux) or type nul > filename(Windows)
新しい空ファイルを作成します。
$ touch index.html
6. 削除する:rm
Remove の略。ファイルを削除します(注意:元に戻せません)。
$ rm file.txt
クイズの答え
- b) ディレクトリを移動する
- pwd
- rm
この3つが分かれば、ターミナルの基礎操作はもう半分クリアです。
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今まで独学にチャレンジして挫折した人もうまく進められるはず、さぁまずはお試しあれ。
まとめ
ターミナル操作は、プログラミングや開発の基礎中の基礎です。一度身につければ、作業スピードや柔軟性が格段に向上します。最初の一歩は小さくても、毎日少しずつ触れていけば必ず慣れます。ぜひ今日から挑戦してみてください。
